モリスルビー19AL0032

 

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モリスルビー19AL0032

カラット 0.12ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.4/2.5/1.6

ルビー(天然無処理)

ミャンマー産 天然無処理ルビーモリスルビー19AL0032 0.12ct Myanmar

ルビーの特徴

しっかりとした赤が強い色調に加えて彩度の高さ、また結晶インクルージョンが内包されながらも高い透明度、そしてプロポーションの良さが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州の州都ミチナから自動車で4時間山岳地帯へ移動したところにあるモーガンという村から更に北のヒマラヤ山脈へ向かったところ、最高のヒスイを産出するパカン鉱山から東に40㎞ほどのところにある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された原石をオーバル型ミックスドカットに磨きました。大きさは縦3.4㎜/横2.5㎜/深さ1.6㎜、重さは0.12ctの小粒なルビーですが、しっかりとしたルビーの色と結晶の奥から湧き上がってくるキラキラとした輝きによって、実際のサイズよりも大きく感じられる、存在感のあるルビーです。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「#4」、色の濃さはサイズによっても最適な濃さが変わってきます。この大きさだと最適な色の濃淡かも知れません。そして品質を3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)になります。このルビーを顕微鏡で拡大し、撮影した写真が下記でご覧いただけると思います。サファイアのような結晶も見えますし、スピネルと思われる結晶、ルチルの結晶、アパタイトかカルサイト、そして少しオレンジ色をしたパルガサイトのような結晶も見えて、天然無処理で内包されるインクルージョンのカタログのような気がして、私個人的には大好きなルビーです。以前、ヤンゴンにあったモリスルビー研究所で、天然無処理と人為的に加熱処理をして美しさを改良したルビーを見分けるための実験を行ったことがあります。加熱する前と加熱した後のインクルージョンの熱変化を記録していきましたが、加熱によってインクルージョンが壊れていく様子は、何となく寂しい気持ちになりました。加熱によってアクセサリークオリティにすらならなかったはずの原石がジェムクオリティまで外観は改良されますが、内部は醜い景色…そして、宝石の定義、美しく、希少で、経年変化がないで重要な部分、人為的に数を増やすことで、希少性が低下し続けるということに気づいた方が良いと思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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