モリスルビー21ALM003

 

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モリスルビー21ALM003

カラット 2.04ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Jewelry
Size(サイズ) 8.2/6.5/3.9

モリスルビー21ALM003  2.04ct Myanmar  Jewelry

ルビーサイズ

ルビーサイズ8.2/6.5/3.9

ルビーの特徴

少し紫味の強い色調と高い透明度と整ったプロポーションと大きさ縦8.2㎜/横6.5㎜/深さ3.9mm、重さ2.04ctの圧倒的なサイズが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。
このルビーの品質判定のクオリティスケールは
美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡(トーン)は、「#4」です。これを品質で3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)です。ここで、上記の少し紫味が強い…という色調について説明したいと思います。

ルビーの赤色も色々な色が混ざって、あの美しい色を発色しているのです
色調とは、色相とも表現できますが、赤、青、緑の光の三原色を思い浮かべていただきたいのですが、その3つの色をすべて合わせると白になります。私たちの目に見えるすべての色が表現できる訳ですが、色調は、例えば、赤と青を混ぜると紫色になります。これは、絵の具を使って絵を描く際に皆さんも経験したことがあると思います。赤と緑を混ぜると茶色になります。水で薄めて薄くすると黄色になります。その黄色と赤色を混ぜるとオレンジ色になる…といった感じです。ルビーの赤色も色々な色が混ざって、あの美しい色を発色しているのです。ミャンマー産ルビーを赤くしている着色要因は、地下30㎞より深いところに多いクロム(Cr)です。コランダム(Al²O³)にクロムが入ると赤くなりルビーになります。ちなみに、このルビーを赤くしているクロムは、とても面白い元素で、エメラルドは、ベリルという鉱物にクロムが入ると緑色にします。そしてクロムの語源が、古代ギリシャでクロ―マ、色を表す言葉だったそうで、「カラー=色」の語源になったのです。さて、このクロムで赤く輝くルビーも大自然の産物です。他の元素も色々入っています。例えば、その赤くなったルビーにチタン(Ti)が入ると紫味が強く発色します。

天然無処理で美しいルビーの美しさは、大自然というパレットの上で、調色された造形美
ミャンマー産ルビーを成分分析するとチタンも多く見られます。ミャンマー産ルビーをキューレット側(宝石下部の尖った部分)から見ると紫色にみえるのはそのためで、玄武岩起源のルビーと決定的に違うところです。そして、そのチタンが結晶化(TiO²)するとルチル…ルビーの中に見られるルチルの針状結晶、いわゆるシルクインクルージョンです。この様に天然無処理で美しいルビーの美しさは、大自然というパレットの上で、調色された造形美なのです。
そして、鉄(Fe)とチタン(Ti)が入るとブルーサファイアになりますが、ミャンマーの鉱山では、ルビーが発掘されるエリアを囲むように外側で産出し、母岩の色も少し違います。なぜなのか?地質学的に…と説明を聞いたことはありますが、なぜそういう地質なのですか?という質問に、説明できる方とお会いしたことは未だありません。このルビーは、なぜこの色調なのか?という質問と同じで、大自然の造形美の面白い部分です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

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