モリスルビー22SR0027

 

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モリスルビー22SR0027

カラット 0.18ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.1/2.9/2.2

ルビーの特徴

赤が強い理想的な色調とバランスの良いプロポーション、そして彩度が高い天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、中北部の中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘された原石をオーバル型のミックスドカットに磨きました。透明度も悪くありません。サイズは、縦3.1㎜/横2.9㎜/深さ2.2㎜、重さは0.18ctです。少し気になるのは、ガードルからテーブルにかけて元々あったフラクチャーがクラウン上に出ていることです。人為的に加熱処理などをしたものであれば、このフラクチャーの部分には、熱によるルビーの破損を防ぐために一緒に加熱されるホウ砂(ボラックス)が溶けて亀裂の部分に入っていくため目立たなくなりますが、天然無処理の場合は、そのままの姿で見えてしまいます。良いか悪いかという話ではなく、このルビーの個性です。フラクチャーは無い方が良いに決まっています。そして、宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、このフラクチャーがあることを加味すると美しさは「B」美しいものです。破損の原因につながるものではないと判断しましたが、もし、この12時方向にあるフラクチャーがあと0.5㎜どちらかにズレて、2時もしくは10時方向にあった場合は、ジュエリーに装着する際にプロング(爪)のかかるところと重なってしまうため、欠点として考えなくてはならないかも知れません。その場合は「C」欠点はあるが美しいものと判断されます。ジュエリーを製作する職人さんに、その旨を伝えて、石留の作業時に注意が必要です。色の濃淡は「#5」、品質を3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)です。フラクチャーの考え方について「モリスはうるさい…」と言われることがあります。特にアンティークジュエリーなどを観ているとロイヤルファミリーが使っていたジュエリーに装着されているルビーにも天然のインクルージョンと同じように、普通に入っており、それが理由でマイナス評価されたりはしません。少し神経質になり過ぎているのかも…と考えることがありますが、専門家として、そのルビーの特徴、個性はルビーを選ぶときにお伝えしておきたいと思うのです。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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