モリスルビー22SR0052

 

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モリスルビー22SR0052

カラット 0.17ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.6/2.9/1.6

ルビーの特徴

紫味を感じさせながらも所々に若干の褐色味を帯びた色調と高い透明度が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産の小粒なルビーは、ミャンマー中北部の中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で産出しました。ヤンゴンでオーバル型のステップカットに磨きました。プロポーションは悪くないものの写真の12時方向に生地不足がご覧いただけると思いますが、研磨作業していく中で、苦心して残したものです。もちろん、リカット(再研磨)して生地不足の部分を削り取ることは可能ですが、生地不足周辺、クラウン部分の形状を見ると、研磨職人のゾーミンチョーがギリギリまで修正した跡が見えます。美しさに悪影響を及ぼさないところで作業完了しました。サイズは、縦3.6㎜/横2.9㎜/深さ1.6㎜、縦横と深さのバランスから見た場合、すこし深さが不足していますので、生地不足の部分も十分にリカットの余地があります。もしこの生地不足の位置が、時計の2時から4時の方向であれば、ただ生地不足の部分を磨いて修正すればいいのですが、この横幅が一番大きな部分のリカットは、簡単ではありません。12時方向を磨くと反対側の6時方向も磨かなくてはバランスが崩れてしまいます。モリスでは、貴重な結晶の生地をなるべく大きく残すことを常々考えています。モリスシンギュラリティカットという、原石の元々の形を最優先して、時には原石の地肌も有効に使って美しさを表現するスタイルもそうですが、大自然の造形美で非常に希少な、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、私たちの世代で磨かなくても、次の世代、そのまた次の世代で何度でも磨きなおせます。このルビーは、重さは、0.17ctと非常に小粒です。ここで留めた研磨職人のゾーミンチョーがここで作業をストップした気持ちは良くわかりますので、このままご紹介することにしました。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさ「B」美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、品質を3つのゾーンに分けた場合JQジュエリークオリティ(高品質)です。いつの日か結晶の形を活かし、ずんぐりむっくりしたハート形のルビーになるかも知れません。この結晶はそういう形をしています。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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