モリスルビー22SR0082

 

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モリスルビー22SR0082

カラット 0.18ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.5/2.8/2.2

ルビーの特徴

小粒でアメーバのような面白い形に反して、高い透明度と彩度、コクのある色調が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、中北部の中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘された原石、結晶の生地を大切にしながら変形したオーバル型のミックスドカットに磨きました。宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは、前述のとおり素晴らしい結晶ですが、結晶の形に合わせてなるべく大きく生地を残したため、少し歪な形になっていますが「A⁻」、輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「#5」、品質を3つのゾーン、GQジェムクオリティ(最高品質)、JQジュエリークオリティ(高品質)、AQアクセサリークオリティ(宝飾品櫃)に分けると、充分GQジェムクオリティに入ります。先日は、原石を研磨する時のスタイルの話をしました。17世紀から研磨のスタイルを色々と工夫して宝石のキラキラとした美しさを楽しもうと、色々な形、スタイルの組み合わせが生まれました。皆さんがよく見るダイヤモンドで一般的に使われるラウンドブリリアントカット、そしてその中にもパビリオン側のひし形を細くしたり、太くしたりすることで矢印やハート形の形が表れてくる「ハートアンドアロー」のスタイル、そしてまた、このルビーのようにオーバル型、丸い形のラウンド型、クッション型、トリリアント(三角形)、スクエア(四角形)、バゲット/レキュタンギュラー(長方形)等々、輪郭にも色々考えだされていますが、私自身が宝石(ほとんどルビーしか見ませんが…)を観るときに一番気になるのは、元々はどんな形の原石だったのか?そして、またその形にしようとした人が何を考えたのか?ということです。このルビーの場合は、モリスルビーを20年以上磨いているゾーミンチョーが仕上げたのですが、オーバルにすると輪郭の部分に、生地不足があり通常ならラウンド型にするところですが、凹んだ部分にファセット(切子)面をなんとかつけてくれています。宝石を磨くとき凸面は磨きやすいのですが、凹面はとても難しいのです。この小粒なルビーなると尚さらです。手の上に乗せてご覧いただくときには、そのあたりを感じながらご覧いただけると嬉しく思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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