モリスルビー22SR0088

 

Contents

モリスルビー22SR0088

カラット 0.18ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.9/3.7/1.9

ルビーの特徴

ラウンド型でもクッション型でもない中間的な結晶の厚み、深さからみると縦横の寸法が大きい「顔の大きなルビー」は、深紅の色調と高い透明度があり、どんなジュエリーに使っても天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの魅力を楽しめると思います。縦3.9㎜/横3.7㎜/深さ1.9㎜、重さ0.24ctのサイズは、他の宝石では小粒ですが、人為的な処理をしていないルビーでは、立派なサイズですし、太陽光線の中にも含まれる紫外線(365nm)の光に当たると蛍光するミャンマー産ルビー、みる時間帯、みる日の天候、光の種類によって表情がどんどん変わっていく特性を十分に楽しめると思います。この蛍光性(Fluorescence)は、ルビーを赤色に発色させるクロム(Cr)が紫外線に反応しているわけですが、ルビーが結晶した場所に関係しています。ルビーに色を付ける(着色)要因は、このクロムと鉄、バナジウムがあり、他の産地のルビーは、その3つは平均的に内包されていますが、ミャンマー産ルビーの場合は、成分分析をすると、ほとんどクロムだけで赤色になっています。理由は、クロムが多く、鉄が少ない場所…要するに20㎞以深の深いところで結晶したことです。ミャンマー産のルビーは、インドの沈み側のプレートに乗って地下40㎞ともいわれる深いところまで潜った時にマグマと接触し、その高い温度で元素が自由に動ける環境ができて結晶します。そこには、紫外線を吸収してしまう鉄分は、ほとんどありません。クロムが鮮やかな赤色に蛍光する要因なので、ルビーと同じようにクロムによって緑色に着色するコロンビア産エメラルドなどは、365nmの紫外線を当てると…ミャンマー産ルビーのように、鮮赤色に輝くので驚くでしょう。緑色のエメラルドでも…です。同じように他の産地のモノは、反応しません。ミャンマー産ルビーが、特別な輝きを放つ理由は、クロムであり、地下深くにおいて結晶したということです。そのルビーが2000万年かけて、地表まで上がってきてくれたことが奇跡です。(普通に考えると沈み側プレートに乗って、そのままマグマの中に溶けていくのですから…)機会があれば是非とも、モリス銀座店か京都三条本店で、その蛍光性、不思議な色を見てみていただきたいと思います。もちろんすべてのミャンマー産ルビーが、この性質を持っているとは限りませんし、ルビーによって強弱の差はありますが、お手持ちのルビーがあったらお持ちください。ひょっとしたら、奇跡的なルビーかも知れません。…さて、このルビーを宝石品質判定で観ると美しさ「A」色の濃淡「♯5」/GQジェムクオリティ(最高品質)です

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

Contents
閉じる