モリスルビー22SR0111

 

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モリスルビー22SR0111

カラット 0.18ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.3/3.2/2.1

ルビーの特徴

理想的な深い赤色が強い色調と完全なラウンドではなく、原石の生地を活かした「おにぎり」のような形、そして高い透明度と彩度が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、中北部の棚田に囲まれた中山間地域にある世界的に有名なルビー鉱山モゴックで発掘されたゴロっとしたポテンシャルの高い原石(研磨する前から結晶の奥から力のある輝きを放っていました)をヤンゴンで、研磨職人のゾーミンチョーが丁寧にファセット(切子)面をつけ、その魅力を発揮させてくれました。サイズは、縦3.3㎜/横3.2㎜/深さ2.1㎜、テーブルの真下にキューレットにあること、そして縦横と深さの割合も十分にあること、そして、結晶そのものの潜在力の高さによって、キラキラとした輝きが結晶の奥から湧き上がってくる素晴らしいルビーです。通常、この本格的な色調のルビーは、長波の紫外線域(365nm)を照射したときに蛍光性が少し弱いことが多いのですが、このルビーは非常に強いのが特徴です。天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのもう一つの産地であるナヤン(Nam-Ya)鉱山でも同じように色が濃いが蛍光性も強いルビーが産出しますが、ピジョンブラッドという呼称は、この性質は必須だと思います。もちろん、色調を含めた美しさと色の濃淡には「好み」があり、ピジョンブラッドよりもピンキッシュなルビーが好きな方もおられて、どのルビーが好きか?という感覚の方が優先されるべきです。しかし、宝石品質判定を行う理由は、その宝石の品質を判定することで特徴を説明し、品質ごとの需要と供給のバランスを把握することで、なぜその値段なのか?を明らかにすることにあります。よって、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのクオリティスケール(モゴック及びナヤンのスケール)で品質判定を行います。「処理の有無」「原産地」が違うものは別のものとして、別のクオリティスケールを使うことになります。非常に正確です。加熱など人為的な処理をされたものや、原産地が違うルビーは、品質判定で使うクオリティスケール自体が違うということです。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「S」輝きがあり特に美しいもの、色の濃淡は「#5」、3ゾーンを見た場合は、もちろんGQジェムクオリティ(最高品質)です。小粒ですが、それも品質です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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