モリスルビー22SR0145

 

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モリスルビー22SR0145

カラット 0.24ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.7/3.6/2.1

ルビーの特徴
写真では部分的に若干青味が強い色調を感じさせるところがありますが、色ムラではなく、とても良い赤色の結晶、そして高い透明度と彩度がある天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。中北部の中山間地域にある世界的に有名なルビー鉱山モゴック(Mogok)で産出された原石をヤンゴンでモリスの研磨職人ゾーミンチョーが、オーバル型(オーバルというよりもラウンド型に近いのですが…)のミックスドカットに磨きました。写真で見ると2時方向に少し、生地不足が見えるところが希少な天然無処理で美しいルビーらしくていいと思います。サイズは、縦3.7㎜/横3.6㎜/深さ2.1㎜、重さ0.24ctと大きくはありませんが、しっかりとした存在感のあるルビーです。宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A⁻」輝きがあり美しいものですが、(⁻)表示をつけている理由は、ルビーの表面に結晶インクルージョンが出てきている部分があるためです。スピネルと思われる結晶インクルージョンですが、スピネル自体がかなり丈夫な結晶であること、そして超音波洗浄機を使った洗浄などで外れてしまうような入り方ではないために欠点とは判断しませんでした。破損の原因になるようなインクルージョンの場合は、欠点はあるが美しいもの「C」としますが、これについては「A⁻」の表示だと思います。そしてこのルビーの場合は、インクルージョンに注目していただきたいと思います。下の写真、スピネルと思われる三角形の面がハッキリと見える美しい結晶が何個か内包されています。最初見た時は、その結晶の形から「ルビーの中にルビーが入っている!」と思ったのですが、顕微鏡で拡大検査をした結果スピネルだということが分かりました。スピネルとルビーは同じ鉱山で、同じように産出されることが多い宝石で、欧米ではルビーとスピネルが違う宝石だと分かったのは、つい最近の話ですが、ミャンマー、インドなどの産出国では太古より、同じ赤い宝石であっても、ルビー、スピネル、ガーネットを見分けていたという証拠が残っています。しっかりと見分けていたのでしょう。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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