モリスルビー22SR0149

 

Contents

モリスルビー22SR0149

カラット 0.22ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Gem
Size(サイズ) 3.8/3.3/2.2

ルビーの特徴

若干の紫味のある色調ながら高い透明度とバランスの良いプロポーションが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国中北部の中山間地域にある国際的に有名なルビーの鉱山モゴック(Mogok)で発掘された原石をモリス銀座店でいるミヨテがスタイルの構想を考えて、ヤンゴンにいるモリスルビーを20年に渡って研磨する職人ゾーミンチョーが磨きました。最高品質のルビー、サイズは縦3.8㎜/横3.3㎜/深さ2.2㎜、重さは0.22ctに仕上がりました。最高のジェムクオリティだとした上で、このルビーの個性を説明したいと思います。色調についてはシルクインクルージョンも少し関係して紫味がでていると思います。LEDなどの強い光源の下ではおそらく分からないレベルですが…シルクインクルージョンと呼ばれるルチルの針状結晶は、水晶の中に入った場合は、金色の太い棒状の姿で見ることができます。それがルビーに内包されるときは、白く細く絹を編んだように見えます。シルクは、モゴック産とナヤン産ルビーによくみられるインクルージョンですが、内包されることで、そのルビーの色調に良くも悪くも影響するときがあります。例えば良い影響を与える場合は、赤色の濃いルビーにシルクインクルージョンがうっすらとテーブル下面に60度/120度交わる形で薄く内包されると、結晶の赤色に加えて、シルクインクルージョン自体が反射した光が加わって、明るい赤色を発色することがあります。色が濃いのに明るく真っ赤に発光するルビー…ピジョンブラッドは、このシルクインクルージョンが関係していることが多いのです。そして、逆に少し紫味を含んだ結晶の場合は、紫味を目立たせてしまうという性質もあります。このルビーの場合は、後者になってしまっていますが、それを理解していればジュエリーに仕立てるときに、使う地金を金にするなど工夫をすることができます。個性に合わせた構想が必要でしょう。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、品質を3つのゾーンに分けた場合GQジェムクオリティ(最高品質)です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

Contents
閉じる