モリスルビー23MKMR012

 

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モリスルビー23MKMR012

カラット 1.09ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 6.2/5.3/3.7

ルビーの特徴

素晴らしい品質の結晶と大きさを残そうと研磨作業を途中で留めたためジャガイモのような外観のアンバランスさが面白い天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国の中北部にあり、世界的に知られるルビーの鉱山モゴック(Mogok)で発掘された原石の生地をなるべく大きく残しながら1ct以上の重さを残そうと研磨職人が四苦八苦しながら作業しました。結果的にジャガイモのように複数の生地不足が残りました。サイズは、縦6.2㎜/横5.3㎜/深さ3.7㎜、重さは上述のとおり何とか、1.09ct残りました。結晶は間違いなく「輝きがあり美しいもの」ですが、生地不足がここまで目立ってしまうと、欠点ではありませんが、品質判定の際にクオリティスケール上で2つの視点で調整する必要があります。まず1つ目は、リカット(再研磨)して形を修正すると、どのくらいのサイズになるのか?ということと、2つ目は、リカットせずにジュエリーに仕立てる場合の構想で、この生地不足がマイナスにならないようにできないか?という視点です。このルビーの場合は、時計の2時方向に大きな生地不足がありますが、単純に3時方向の出っ張った部分を削ると…せっかくキューレット(宝石下部パビリオン側の尖った部分)が良い場所にあるのに、それがズレてしまい今の魅力は無くなってしまいます。かなり難しい作業になりますが、輪郭を変えずにガードル(輪郭部分)の上側にあるクラウンの部分の角度を調整して、生地不足が見えにくく修正する方向性だと思います。そして、リカットした場合、重さは1ct残るかどうか微妙です。0.9ct、縦横が5.9㎜/5.3㎜になる可能性を加味し1ctを下回るGQジェムクオリティと仮定します。(美しさAもしくはS/色の濃淡#5)、そして2つ目のジュエリーの構想でバランスをとる場合は、1ctサイズのJQジュエリークオリティ(美しさB/色の濃淡#5)です。どちらもお客様が手にされる値段、査定は同じ数値になります。まずは、手の上に乗せていただき、相性を確認してから好きになっていただいた方と相談してどうするか?考えたいと思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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