モリスルビー23MKMY002

 

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モリスルビー23MKMY002

カラット 2.57ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 6.8/6.8/5.8

ルビーの特徴

大きいルビー…それが第一印象です。スッキリとしたピンキッシュな色調と驚くほど高い透明度、ラウンド型の輪郭から万華鏡のように結晶の奥から湧き上がってくる輝きと、2.57ctという重さが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、サイズが縦6.8㎜/横6.8㎜/深さ5.8㎜ととても深さがあり、前述の通り、立体的な輝きにつながっていますが、縦横に対する深さのバランスで見た場合、もう少し「顔」縦横の寸法が大きければ良かったのに…という気持ちはあります。そして、パビリオン側の結晶が小さければ、今度は色がもう少し淡くなってAQアクセサリークオリティだったかも知れません。このルビーのベストな形です。大自然の造形美である無処理で美しいルビーの結晶は、人工物ではなく自然の恵みですので、宝石の結晶が元々持つ潜在力次第です。私たちが頑張ったからといって価値をアップさせることはできません。天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの価値は「原石」できまります。形についても他の宝石とは違った考え方をします。多少、歪んでいても結晶の生地をなるべく大きく残そうと努力します。私たちプロのジュエラーがルビーの美しさを観るときは、色調と色彩、そして透明度、内包物、プロポーションの順番で観て行きますが、ルーペを使ってインクルージョンを確認する際も、インクルージョンが美しさを良い方に影響するものと、悪い方向に影響するものがあり、それを見極めていきます。このルビーを観ると前述の通り、蓮華の花のようなピンキッシュな色調と彩度、高い透明度…となりますが、インクルージョンを観て行くと繊細なシルクインクルージョンがうっすらと内包されており、優しい輝きにつながっています。いい方向に影響するインクルージョンです。ダイヤモンドを見慣れている方からするとインクルージョンは無い方がいい…という感覚だと思いますが、ルビーは違います。そもそも、コランダムにクロムという元素が入って赤くなったものがルビーです。(もし、このルビーに、ほんの少しクロムが多く含有されたら、真っ赤な物凄い価値を持った結晶になっていたでしょう)まずは、手の上に乗せてみて、好きかどうか?を実感していただきたいと思います。そして、この大きな存在感のあるピンキッシュルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#3.5」、品質を3つのゾーンに分けた場合、JQジュエリークオリティ(高品質)です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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