モリスルビー23MR0003

 

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モリスルビー23MR0003

カラット 0.36ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Gem
Size(サイズ) 4.4/4.3/2.2

ルビーの特徴

深紅のコクのある色調とルーペでも簡単にインクルージョンが見つからないレベルの高い透明度、そして11時方向および3時方向に少し目立つ生地不足がある天然無処理で美しいルビーは、ミャンマー最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された丸い原石の形を活かしラウンド型のミックスドカットに磨きました。ヤンゴンでその原石を磨いたのはゾーミンチョー、この生地不足が目立つが0.3ct以上残した姿で仕上げたいと方向を決めたのはミヨテです。そのサイズは、縦4.4㎜/横4.3㎜/深さ2.2㎜、上述の通り重さは0.36ct残すことができました。本来なら、丸い原石の形を活かして直径4㎜/深さ2.0㎜のラウンド型ブリリアントカットにしていたと思います。重さは恐らく0.20ct前後になったと思います。結晶の奥からラウンドブリリアントカットの特徴であるダイヤモンドの様な全体にキラキラと輝きが湧き上がってくると思います、色の濃淡はもう少し淡くなっていたでしょう。ルビーとしての色を優先させた判断です。嬉しいのは、最初からキレイな真円のラウンドブリリアントカットにしていたら、もう元には戻せなかったということです。美しく原石の魅力が表現できたところ…潜在力が発揮できたと判断できたところが重要で、そういう意味ではモリスシンギュラリティカットです。ここから生地不足を天然無処理で美しいルビーの証として、このまま残すか?もしくは凹面を逆に研磨して輝かせることも考えられます。モリスは、小粒なルビーを作業する時が重要だと思います。宝石の業界では、小さなサイズは専門の業者がいて、大量に同じ形にして複数の意思を使ったジュエリーの材料として使うのが普通です。小粒なメレサイズをメインストーンと同じように一つ一つ、研磨の形を考えて、インクルージョンの写真を撮って、保証書をつくっていくことは世界に1社もないと思います。しかし、結婚指輪など大切なジュエリーに使うメインストーンだとしたら、目には見えない品質です。そのくらいは当たり前だと思うのです。メレサイズの原石は何万倍も産出します。数十年続けた結果、モリスは、大きなルビーの原石の潜在力を見抜く眼が磨かれたと思います。品質は、美しさ「A⁻」、色の濃淡「#5」の3ゾーンはジェムクオリティ(最高品質)です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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