モリスルビー23MR0007

 

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モリスルビー23MR0007

カラット 0.48ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Jewelry
Size(サイズ) 5.1/4.5/2.8

ルビーの特徴

紫味の強い色調ながら驚くほど高い透明度、そして強い光源の下では結晶の奥から湧き上がってくるキラキラとした力強い輝きが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州にある高品質なルビーを産みだす幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で産出したマクル型(ナヤンで多い三角形で産出する原石)の原石をヤンゴンの研磨職人ゾーミンチョーが結晶の生地をなるべく大きく残すべく、切子面(ファセット)をつけながら形を整えてモリスシンギュラリティカットで磨きました。モリスシンギュラリティカットとは、研磨する際に既存の形に原石を合わせて削っていくのではなく、原石の個性に合わせて磨いていく方法で、見た感じはこれまでの変わらない時も多いのですが、考え方が逆で、人間が考えた既存の形ではなく、大自然の造形美である原石を即興で磨いてみて美しさが発揮されたところで作業を止めてしまうスタイルです。このルビーを見ても4時方向に生地不足が堂々と残されています。20年モリスで研磨し続けてくれたゾーミンチョーには、分かっていたのでしょう。この生地不足は、天然無処理で美しいルビーである証のようなものです。モリスがまだ創業したての頃、大手のメーカーさんなどに卸売りで営業をしていた時には、生地不足などにリカット(再研磨)を指示されたことがあり、言い合いになったこともあります。欠点としてみるか?個性としてみるか?は、人の見方で変わります。私たちモリスは、自分たちで鉱山を採掘して、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの希少性を実感して、このような生地不足は、このルビーの個性で堂々と紹介したいと思いました。完璧な形で、完璧な品質で、パッと見たら素晴らしい宝石に見える処理をした宝石は、私たちには宝石に見えません。世の中でみる大半の宝石はそうですが、私たちはマイノリティで結構、これからも宝石ルビーは何かを伝えていきたいと思います。サイズは、縦4.5㎜/横5.1㎜/深さ2.8㎜、重さ0.48ct、宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、品質を3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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