5937 CAHiER×Moris

さかなー3

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Concept

このルビーのカタチに沿って作っていきました。石の拡大しているところをみると中心から燐光して光が出ているようイメージでつくりました。

Ruby Profile

驚くほど高い透明感、紫味を帯びた色調とゴロッとした岩のような形が特徴的なピンキッシュルビー(ピンクサファイア)は、ミャンマー最北部カチン州のナヤン鉱山で産出しました。原石の形を活かし、ファセット(切子)面をつけ、モリスSGカットに仕上げました。大きさは、縦4.7㎜/横3.5㎜/深さ2.6㎜で、重さは0.35ct残りました。重さの割には大きく見えるのが特徴です。宝石品質判定のクオリティスケール上で、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「#2」のアクセサリークオリティです。このピンキッシュルビーのように特徴的な形は、有機的で、装着するジュエリーが一般的な枠では、バランスが良くないかも知れません。石を留める枠の地金の部分は、ピカピカに研磨したスタイルではなく、マット(艶消し)な金属の肌、自然界にあるような形をモチーフにしてつくり込むと面白いジュエリーになると思います。そうやってできたジュエリーは、着ける方のアイコンのような存在になって行くでしょう。天然無処理で美しいミャンマー産ルビー自体がとても希少な宝石で、ピンキッシュルビーであっても日本で見ることはあまり無いと思います。もし、このルビーを通常の、既存のスタイル、例えば、オーバル型、テーブルとクラウンを宝石上部に、下部にステップをつけて磨く、ミックスドカットにしたら、普段よく見る普通のピンクサファイアになってしまっていたことでしょう。私たち人間と同じように、このピンキッシュルビーも立派な個性です。色の濃淡が充分でないからといって、普通のルビーに見えるような仕上げをしたくなかったのです。今の世の中には「費用対効果」という考え方があって、利益を生んでくれそうにない素材には、費用をかけないのが正しいという風潮があります。もちろんジェムクオリティの最高級ルビーと同じ費用をかけてジュエリーがつくれるのか?といえば、そうではありませんが、このルビーのことを好きになってくれる方がいて、毎日を一緒に過ごしていただけるとしたら素晴らしいことですし、その方がいつか、誰かに受け継いでくれる時に、たくさんの思い出が詰まっていたとしたら…その思い出がキラキラと輝きだすはずです。天然無処理で美しい宝石の本質的な価値は、そこにあると思います。

CAHiER×Mori’sは、「宝石そのものの声なき声に寄り添い紡いだルビージュエリー」というコンセプトを掲げスタートしました。

カイエは、宝石の個性や職人の手仕事による温もりを大切にするジュエリーブランドです。

CAHiER(カイエ)クリエイター《諏訪由子》

2011年より2年半ジュエリー工房勤務。諏訪貿易株式会社にてデザイン制作に携わるかたわら、2013年よりCAHiER(カイエ)を立ち上げ。2015年H.P.FRANCE主催のファッションの展示会roomsにて亀山アワードを受賞

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