Concept

ルビーは古代ギリシャでは、軍神マルスを守る宝石として重宝されてきた「守護」の象徴です。その守るという意味を形にできないか?という発想をコンセプトにした時に浮かんだのが、「アラベスク」蔦(ツタ)の紋様です。古くは古代エジプトの蔦の紋様に起源があるとされており、それが唐に伝わった後、唐草模様として日本に伝わったとされていますが、元々は、家屋の周りを囲む蔦が外からやってくる脅威から守ってくれるという意味があります。西洋に伝わってペイズリーの模様になったり、イスラム圏に伝わってモスクを飾るアラベスク文様になりましたが、元々はアラベスク=アラビアから伝わった紋様です。ルビーが守護の象徴だったことに着想して生まれた指輪の構想は、見るたびに、守られていると実感できると思います。自然の造形美であるルビーを装着するジュエリーの形には意味があるべきだと思います。