07AL0016 マチュア
カラット | 0.10ct |
Origin(産地) | Myanmar |
Quality(品質) | Jewelry quality |
Cut(カット) | Emerald cut (Square shape) |
Size(サイズ) | 3.8mm/1.8mm/1.4mm |


驚くほど高い透明度と赤紫が強い色相と色の濃淡が絶妙な長細い原石、その形を活かしてエメラルドによく使われる「エメラルドカット」に仕上げたナヤン産のルビー。この色相のルビーの色の濃淡がもう少し濃くなると灰色が強くなり、研磨した時に彩度が失われます。テーブル側のファセット面(切り口、平らな面)の一つ一つを大きくできるエメラルドカットは、その原石の持つ色を強調できる形であり、このルビーの魅力である、落ち着いたピンク色を表現できていると思います。縦3.8㎜/横幅1.8㎜の長細い形を活かして、同じエメラルドカットや台形(トラぺゾイド)のダイヤモンドを脇石としてセットした指輪や、小さなラウンドブリリアントカットのダイヤモンドで周囲をぐるりと取り巻いた形のペンダントトップに仕立てると明るい赤柴色のピンキッシュルビーも美しさが引き立つと思います。このピンキッシュルビーにエメラルドカットを採用した理由のもう一つは、そのクリアで高い透明度を持つ結晶を活かしたかったということです。エメラルドカットは、インクルージョンが目立つというマイナス面があるため、内包物が多い結晶をこの形にしたら、逆効果になってしまいます。そして、顕微鏡で、このルビーの内側の世界を見て行くと「天然無処理で美しいルビー」のもう一つの世界、荒々しい海の中に潜った時に感じる動的な美しさではなく、湖の水中に潜ったような、どちらかというと静的な美しさを感じます。動いていた水が、時間が経って落ち着いたマチュア(成熟した様子)な感覚です。これはミャンマー北部カチン州のルビー鉱山Nam-Ya(ナヤン)産ルビーの特徴です。ルビーの内部には、「糖蜜状組織」と呼ばれるハチミツと水を混ぜたような模様がよく見られますが、モゴック産ルビーが複雑に湾曲した荒々しいものが多く簡単に確認できるが、ナヤン産ルビーは、非常に目立ちにくく、それが、湖の中に潜って、水中を遠くまで見通せるような感覚を与えてくれるのでしょう。


Crystal ( 60x ) inclusion

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