10AT0018
カラット | 0.07ct |
Origin(産地) | Myanmar |
Quality(品質) | Jewelry Quality |
Cut(カット) | Brilliant cut (round shape) |
Size(サイズ) | 2.5㎜/2.5㎜/1.6㎜ |


オレンジ色を少し含んだ色調と直径2.5㎜のルビーとしては最適な色の濃淡の天然無処理で美しいルビー
このルビーはミャンマー最北部カチン州のナヤン鉱山産出のルビーの特徴であるオレンジ色を少し含んだ色調と直径2.5㎜のルビーとしては最適な色の濃淡の天然無処理で美しいルビーです。
漂砂鉱床であるナヤン鉱山では、ラウンドブリリアントカットに適した丸い原石が多く産出します。これは、約2000万年前に地下40㎞で結晶したルビーが長い時間をかけて地表へ押し上げられる場所(インドとユーラシアの地殻が衝突し、幾重にも重なった、しわの寄った形になったエリア、現地ではホーステール、馬の尻尾と呼ばれる)がナヤン鉱山の近くにあり、そして、想像もつかないほど長い時間をかけ、洪水など自然の浸食作用によって、母岩(カルシウムでできた大理石)から離れ、鉱区まで運ばれてきたルビーを探す鉱床です。テレビなどの映像で、水とザルを使って砂金を探している採掘方法を見たことがある方も多いと思います。ダイナマイトを使って発破をかけてトンネルを掘って、地下を進んでいく一次鉱床(プライマリーソース)に対してこの漂砂鉱床はセカンダリーソースと呼ばれます。ナヤン鉱山には、プライマリソースはありませんでしたので、モリスは、このセカンダリーソースで採掘をしていました。
モリスが採掘した鉱区は、元々あった景色よりも美しい姿でお返しできた
実際の現場は河川の土木工事の様相でした。ルビーが見つかるブヨンと呼ばれる灰色の地層まで掘り下げ、その土砂を水の力を使って洗い流し、その土砂の中からルビーの原石を探します。他の岩石と比べて比重の大きいルビーの原石は、土砂の下の方に集まる自然の法則を利用します。採掘と言えば環境破壊のイメージがあります。確かに発破をかけて地形を大きく変えるプライマリーソースは、確かに、そのリスクは大きいかも知れませんが、たいして漂砂鉱床の場合は、表土を川に流してしまわなければ、2週間もすると緑の大地に再生していきます。背の高い樹木が無くなったら、今度は、地面からたくさんのハーブが生い茂って行きます。モリスが採掘した鉱区は、元々あった景色よりも美しい姿でお返しできたと思います。それは鉱山採掘を担当してくれたイエッチョーが、重機を使う採掘方法よりも遥かに時間がかかる伝統的な人力での作業を続けてくれたからです。
この2.5㎜のルビーを見る時、凍えるような日も土砂にまみれて大自然と向き合ってくれた彼らの姿を思い出します。ひょっとしたら、イエッチョーが見つけてくれなかったら、海まで流れていたかも知れません。私は宝石ルビーとの出会いは奇跡だと思います。
Inclusion (ルビーの内包物)
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。


Crystal ( 60x ) inclusion

Silk ( 60x ) inclusion
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