ルビー専門店モリスルビー／ミャンマー産天然無処理ルビー|モリスルビー専門店ブライダルジュエリー指輪(リング)

10OR0004

カラット	0.29ct
Origin(産地)	Myanmar
Quality(品質)	Jewelry Quality
Cut(カット)	Brilliant cut
Size(サイズ)	4.1㎜/4.0㎜/2.4㎜

ナヤンルビー鉱山で採掘された丸い原石をカットしたルビー

モリスが採掘していたミャンマー最北部カチン州のナヤンルビー鉱山で採掘された丸い原石をラウンドブリリアントカットにした天然無処理で美しいルビーです。漂砂鉱床（太古に自然の浸食作用で母岩から離れて土砂に埋まっている鉱床）であるナヤンでは、自然の力によって結晶の弱い部分が削られて、丸くなった原石が多く産出されます。酒米を削って芯の部分を使う日本酒の大吟醸のように結晶の芯の部分が残っている状態の原石が多いのが特徴です。また、研磨する職人の間では、ナヤン鉱山で産出された原石は、他の産地のルビーと比べて削りにくく、硬いというコメントがありますが、これも結晶の強い部分が残っている殻らだとも言えます。

採掘して気づいたナヤン鉱山の特徴

もう一つの気になる情報があります。それは、モリスが21年前にミャンマーに進出して、ルビーのインクルージョンの調査をするために開設した「モリスルビー研究所」の初代所長、ミンカイ博士の説です。ナヤンルビー鉱山は、ミャンマーを縦断する活断層「ザガインフォルト」が湾曲している部分、大陸と大陸が衝突して近くが変形した場所、通称「ホーステール」と呼ばれる山脈が、馬の尻尾のように湾曲している場所です。他のルビー鉱山のルビーよりも高い圧力下で結晶したため、インクルージョン（内包物）がモゴック産モノと比較すると、すべてが少しずつ小さいの特徴です。その所長は、元ヤンゴン大学の教授であり、ミャンマー政府鉱山省でルビーの研究をし、英国宝石研究所にミャンマー産ルビーについて指導したミンカイ博士のこの説は、信憑性が高いと思います。確かに、顕微鏡拡大写真では、他の産地と比べて、すべてのインクルージョンのサイズが小さく、シルクインクルージョンも細いのが特徴です。研磨職人に聞いても上記のように研磨しにくい…というコメントからも何かがあると思います。また、これは一般的に、あまり知られていませんが、かなり多くのナヤン産ルビーが、モゴック産のルビーとして流通しています。これは、モゴック産ルビーの方が世界的に有名であり、流通させやすいということ、ナヤン鉱山を採掘している鉱山主の多くが、モゴック鉱山を採掘しているということも関係していると思います。スイスのグべリン研究所もナヤン鉱山産とモゴック鉱山産は、同じデータを示しているために、「モゴックまたはナヤン産」と記載しています。モリスは、ナヤン鉱山で採掘をしたため、原石の形、インクルージョンから、かなりの確率で見分けることができます。このルビーも分析をしたら、モゴック産又はナヤン産という結果が出るでしょう。既に、資源が枯渇しているナヤン産ルビーは「幻のルビー」となるかも知れません。