11DR0236
カラット | 0.07ct |
Origin(産地) | Myanmar |
Quality(品質) | Accessory Quality |
Cut(カット) | Brilliant Cut |
Size(サイズ) | 2.5㎜/2.5㎜/1.7㎜ |


美しい紫身の強いナヤン鉱山産ルビーです。一般的にはバイオレットサファイアと呼ばれる色目ですが、ルビー専門のモリスでは、バイオレットルビーと名付けます。時々、「これはルビーですか?」という質問を受けますが、大切なのは呼び名よりもそのルビーの特徴であり、品質です。何故かというと、品質によってそのルビーの価値が変わるからです。バイオレットサファイアと呼ばれると、ルビーよりも相対的に値段が安くなり、ルビーと呼ばれるとその逆で高くなるので気になるのでしょう。モリスでは、バイオレットルビーは、ルビーとしてはアクセサリクオリティと判断し価格を抑えますので、問題は無いと考えます。
さて、問題といえば採掘の現場です。歴史的にもルビーを産出する現場の話は無視され続けてきています。13世紀後半にアジアを探検したマルコポーロの冒険の模様を描いた絵画では、ロイヤルファミリーらしき女性(絵画ではクラウンを着けているので)が鉱山でルビーを探すようすが描かれています。その絵画では、竜のような怪獣が、ルビーを採掘する欧州人を威嚇している様子が描かれていて、なすすべなく遠吠えしているようにも見え可哀想に感じます。歴史的には、その後16世紀にマゼラン艦隊が世界一周を成し遂げた時ミャンマー(その当時は、タウングービルマ王朝)にも行っていたようで、金、貨幣より価値の高いものとして流通していると書き残されており、その当時から宝探しに来ていたのが分かります。このように、旧約聖書にも登場するルビーは、ヨーロッパでは産出しないので、インドやスリランカに宝探しに来ていたようです。ミャンマーでは、この時は既にルビーは、高貴な宝石(お釈迦様の宝石)として認識されており、ひょっとしたら、この絵画に描かれている竜は、その当時のミャンマーの人々ではないか…と感じて、少し寂しくなります。価値の高いルビーが産出するばかりに、搾取され続けてきた歴史を感じます。絵画からは、現地でルビーがどの様なお宝だったのか?それを持ち去ることは、どういうことなのか?は全く伝わってきません。私たちモリスが、ミャンマーで20年以上前から、現地の社員と一緒に採掘してきましたが、私たちは、資源開発会社ではなく、日本でお店のある宝石商です。私たちが直接、お客様にお宝としてルビーを届けることができ、現地の鉱山で働く人たちの様子を伝えることができます。大切なものとして、敬意を持って一緒に探し、そしてお預りしていくのです。そして、何よりも大切なのは、自分たちの仕事の結果がどうなるのか?鉱区で働く人たちに伝えることができることができて、一緒に誇りを持って仕事ができることです。そして、鉱区の発展に寄与たい。モリスルビーを届けてくれた鉱区の人々を忘れてはならないと思います。
Inclusion (ルビーの内包物)
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。


Silk (80x) inclusion

Treacle (80x) inclusion
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