16SR0017
カラット | 0.30ct |
Origin(産地) | Myanmar |
Quality(品質) | jewelry quality |
Cut(カット) | Mixed cut (oval shape) |
Size(サイズ) | 4.1㎜/3.7㎜/2.2㎜ |


高い透明度に加えて持って生まれた形の良さから0.3ctのルビーに思えないぐらいの存在感を放つピンキッシュルビー。キリッとしたピンク色に微かな黄色味を帯びた部分があり、それが見る角度によって表情を変えてくれるところに、このピンキッシュルビーの個性を感じます。インクルージョンを見てみると、またもう一つの世界が広がります。まるで音の無い静かな宇宙に浮かぶ惑星のように見える結晶インクルージョンともう一つは、ネガティブクリスタル(空間)と思われるインクルージョンが確認できます。こういう結晶のようで、結晶でないルビーの中にできた「すき間」のような存在です。モリスがこのインクルージョンを観る理由は2つあります。まず、そのルビーの個性、人でいう指紋のようなものでありこのルビーが唯一無二の存在であることを確認しています。そしてもう一つは、処理の有無や産地の確認をしています。上記の、すき間のような…と表現したネガティブクリスタルであることは、ラマン分光装置(ラマン散乱光を用いて検査し、ルビーの中にある結晶等が何かを調べる分析機器)で検査することで分かります。
さて、それではなぜ人間は、ここまで高額な分析機器を使って小さな石を検査するのでしょうか?天然ルビーだと見分けるために、ここまで精密な光学機器は不要です。その理由は、ルビーの歴史は「よく似たモノの歴史」だからです。ルビーだと思って買った後、手放すときに、価値のないものだったと分かり、がっかりした人が続出したからです。太古は赤いガラスなどもルビーとして販売されていたり、120年前に合成に成功し世界中に販売されたり、また、最近では、人為的に処理をして美しさを改良されたルビーが販売されています。買う時に「お宝」天然無処理で美しいと思っていたルビーが、誰かに受け継ぐ時や、手放すときには価値が無い…と言われたら経済的な話はもちろん、その宝石ルビーが贈られた瞬間や一緒に過ごした時間など、思い出が壊れてしまいます。私たちは、過去に何度も、ルビーの査定を受けては、結果を伝えてきた、泣きたくなるような経験がたくさんあります。「実はこの石は…」と説明した時にガッカリされる顔は二度と見たくない。幸せと喜びの象徴であるはずの宝石ルビーが、誰かの思い出を壊してしまうなんてとんでもないこと。モリスがミャンマーの鉱山に向かった理由です。


Crystal( 60x ) inclusions

Crystal( 60x ) inclusion
ルビーのお問い合わせはこちら
ルビーについてのご相談なら何でも大歓迎!お問合せ・来店予約はこちら