18AT0083 キッズ
カラット | 0.28ct |
Origin(産地) | Myanmar |
Quality(品質) | Accessory quality |
Cut(カット) | Mori’s SG cut |
Size(サイズ) | 4.4mm/3.2mm/2.3mm |


赤紫色の優しい色調と淡い色の濃淡の原石をなるべく大きく残して、花びらのように仕上げたピンキッシュルビー。一般的には、ピンクサファイアと呼ばれるでしょう。うっすらと見える黄色っぽい色の内包物は、大地の鉄分がしみ込んだものであり、原石の中にその色が残ったもので、泥んこ遊びをした子供のようでかわいらしい感じがします。美しさと色の濃淡をクオリティスケール上で見た場合、このかわいいピンキッシュな1粒は、アクセサリークオリティの枠に入ると判断します。しかし品質を判定しながら伝えたいことは、ジェム、ジュエリー、アクセサリークオリティの3つに分けて情報開示するのは、それぞれのルビーに等級付けするものではなく、特徴を述べているだけだということです。鉱区から産出する原石の出現率は、確かに品質によって違う。そしてこちら側、マーケットでの、人気のある品質も違う。だから値段が違う…ということをお知らせしているだけなのです。大自然の造形美である宝石ルビーを人間が評価するという資格はない…と感じた経験があります。人間の方が遥かに短い時間しか地球上に存在しないというのが事実。
私たちの一生など、ルビーの時間と比べると、ほんの一瞬のような時間ですが、その一緒に存在できる時間を大切にすることで、続く世代を感じていくことこそ、宝石ルビーを持つ本当の意味ではないでしょうか?私たち人間よりも遥かに長い時間を変わらない姿で存在する美しい結晶は、次の世代でも人々を魅了し続けるでしょう。その時に、このルビーが「たった今、預かっている私たち」のことを覚えているかどうか?は、分かりませんが、どこへ行っても、時間が経っても、このルビーは、美しく、希少で、経年変化のない宝石として、立派に受け継がれていくことでしょう。私が見た一番古い宝石は、3750年前に実際に使われた古代エジプトの指輪ですが、そのスカラベ(古代エジプトで太陽神の使いとされた甲虫のシンボル)は、今でも変わらずその当時の輝きを放っていました。色にムラがあり品質はアクセサリークオリティでしたが、手にした時に感じたのは4000年近く同じ姿を保ち、その時に生きた人の気持ちや感情を伝えてくれる「変わらない形」、小さな文化遺産だということです。だから、宝石ルビーを選ぶときは、出会いを喜び、好きかどうかで選んで欲しい。そして、選んでいただいたルビーが、適正な値段かどうか?を判断する時に、品質判定のお話をさせていただきたいと思います。この大人しそうで、ほっぺに泥んこのピンキッシュルビー、かわいいと思います。


Crystal(50x) inclusion

Silk(50x) inclusion
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