18DR0230
カラット | 1.39ct |
Origin(産地) | Myanmar |
Quality(品質) | Jewelry Quality |
Cut(カット) | MORI’S SG cut |
Size(サイズ) | 7.2㎜/5.1㎜/4.1㎜ |


ミャンマー産の特徴である紫味を少し帯びたコクのある色と、結晶の奥から湧き上がってくる輝きが素晴らしいルビー。結晶の生地が良いが、しかし少し厄介な形をした原石でした。単純にペアーシェイプ(梨型)の形にするにはバランス的に原石の生地がもったいない。完璧な形にするなら1ctのペアーシェイプにできるはずですが、私は、敢えて、生地がもったいないので、少し磨いては、ミヨテとゾーミンチョーと相談しながら、外観を整えて行きました。モリスの研磨チームは、もうモリスシンギュラリティカットの意味が分かっていますから、普通の作業と比べて3倍ぐらいの時間がかかりましたが、何が言いたいか?よく理解してくれています。少し磨いては、作業を止めてミーティングを繰り返し結局、その日は、最初の原石と少し形が変わった程度で終わってしまいました。時間の無駄だと言われれば、その通りですし、完全な形のペアーシェイプの1ct以上のルビーにさっさと仕上げてしまえば、すぐにお客様に気に入っていただけて、嫁入り…になるはずです。仕事としてはその方が効率も良いでしょう。しかし、ミヨテもゾーミンチョーもミンゾーもそうしたく無かったのです。原石の時に感じたイメージを忘れないように、ギリギリの作業で「大自然の造形美」を追求しました。結局、1.39ctの一般的には「妙な形」のルビーに仕上がりました。
もし、宝石ルビーに意識があって何かを覚えているとしたら、このルビーは、私たちのことを覚えていると思います。100年経っても200年経っても、このルビーにおっさんたちが3人の寄ってたかって、あれこれ試行錯誤したことを覚えていて欲しいと思います。完全な仕事ができたかどうかは、分かりませんが、原石の時に持っていた魅力は、発揮していると思います。100年後には、もっと素晴らしい技術や職人さんが生まれているかも知れない。少なくともモリスは、今できるベストでお宝ルビーを送り出せたと思っています。
Inclusion (ルビーの内包物)
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。


Silk(40x) inclusion

Treacle(40x) inclusion
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