19AT0042
カラット | 0.83ct |
Origin(産地) | Myanmar |
Quality(品質) | Jewelry Quality |
Cut(カット) | MORI’S SG cut |
Size(サイズ) | 5.6㎜/4.8㎜/3.7㎜ |


かわいらしい形、そして立派な見た目のルビー
シルクインクルージョンが集まった部分がやや白く反射することで、二筋の帯が見えます。美しさに若干の影響を及ぼすことから、インクルージョンが気になる方はお持ちにならない方が宜しいかと思います。かわいらしい形、そして立派な見た目、大きさがあるルビーで、私個人的には、気になりません。むしろシルクインクルージョンが肉眼で見えることで、このルビーが自分の個性を主張しているようで、そこが、かわいいく感じるのです。
大切なのは、頭の中をクリアにして「好きかどうか?」
宝石ルビーを探される方に伝えたいアドバイスですが、頭の中をクリアにして「好きかどうか?」で選ぶこと、その後で、品質についての説明を受けるようにして下さい。先に品質の見分け方を聞いてしまうと、2つのルビーが並んでいた時に、ほとんどの人は、品質の高い方が良いと思ってしまい、そちらを選んでしまいます。もう一方の選ばれなかったルビーは、好きではなかったのでしょうか?横に、そのルビーよりも品質の高いルビーがあったから、比較して良い方が正解だと思っただけで、ひょっとしたら、品質が低い方だけが目の前にあったら、そのルビーが好きだったかもしれない。これは、私がミャンマー北部カチン州にあったモリスルビー鉱区(Nam-Ya#14)で原石が出てくる瞬間の話。私がナヤンに行っている間、ルビーが一つも出てこず、水晶ばかりが見つかっていました。今日、帰国しなければならないのに原石は一つも見つからなかった…と落ち込んでいた時、ピンキッシュな原石が目の前に現れました。嬉しくてうれしくて…大喜びしました。ルビーの希少性を痛感したと同時に、緑と土砂に囲まれた中にあるピンキッシュルビーの原石は、周囲の景色との間に生まれるコントラストが何とも美しく…「自然の造形美」を実感しました。今も原石のまま持っていますが、品質判定をしたらアクセサリークオリティのレベルであり、研磨するまでもありません。人為的な加熱処理をして美しさを改良したものは、見た目で商業的に価値があるかも知れませんが、私自身は、そちらの天然無処理でボチボチの原石の方が好きです。
人が天然の宝石ルビーを探すときには、まず宝石は自然の造形美だということ、好きかどうかを先に感じて欲しいと思います。品質の高いモノは相対的に価格が高く、低いモノは安ければいいと思います。
Inclusion (ルビーの内包物)
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。


Silk(40x) inclusion

Silk(40x) inclusion