ミャンマー産ルビーが特別な理由とは

ミャンマー産ルビーが特別な理由

 

皆さんこんにちは、モリスルビーの森です。私たちはルビーの宝石商です。今日から少しづつ、宝石ルビーの見分け方について皆さんにお伝えしてまいります。どうぞ、お付き合いください。

今日はミャンマー産ルビーは、どうやってできたのか?なぜ特別なのか?についてお話したいと思います。まず最初に、ミャンマー産ルビーは、太古の生命が宝石であるということです。前回お話しました、ルビーの母岩…この石灰質の大理石の主成分は、カルシウムですが、そのカルシウムは5億年前の海の中で生きた生物のモノであることが分かっています。それが海の底に積もって堆積岩になりました。

深海調査船が光の届かない海の底をガサゴソと触っている姿をテレビで見たことがありますが、白い埃のようなものが海底に積もっていますが、あれが堆積岩です。この白い大理石、ルビーのお母さんは大昔に海の中で生きていた訳です。そして、今から9000万年前から始まったインドの大陸移動によって、その海の底にあった堆積岩が北へ押し上げられていきました。もともとインドは南極とつながって居たそうです。そのインドがまるでブルドーザのように海の底にあったカルシウムでできた堆積岩を押し上げていきました。イギリスのクリストファーロイド氏の著書What on Earth Happend?という本では、1年間に15cmという異例の速さで、北上していき、今から5000万年前からユーラシア大陸と衝突し始めたそうです。その衝突でヒマラヤ山脈ができて、東側のミャンマー、西側のアフガニスタン近辺にできたシワ状にできた山脈は、衝突によってできたものです。そして、インドは今も、1年間に5cm北上しているとのことです。そして、今から2000万年前に今のミャンマーで、海の底にあったカルシウムに包まれて、地下40kmで結晶してきたのが、このミャンマー産ルビーです。さて、このスライドは、モリスが鉱山で採掘した原石で研究に協力しているスイスのグべリン宝石研究所からいただいたものに私が勝手に上から書き込んだのですが、赤い線から上が2000万年前に結晶した地球の生命と大陸移動が関係しているルビーで、特別です。…地球の生命があって、大陸移動があって、初めて生まれた宝石です。それが分かると、このルビーを見る時の気持ちが変わってきます。

そして、このルビーを赤くしているのはクロムです。クロムは、私たち人間もエネルギー代謝する時に必要な微量元素で、生物が身体の中で使う元素でもあり、命の源です。なぜミャンマー産ルビーを分析すると他の産地よりも圧倒的にクロムが多いのか?元ヤンゴン大学の鉱物学博士の民会教授の説では、そのクロムも有機物起源だとのことです。要するに命があったから赤くなったと教えてくれました。ミャンマー産ルビーが特別だというお話でした。今日の話は、ここまでと致します。本日の動画をご覧になり、ご興味を持っていただけましたら、こちらでお待ちしております。また、チャンネル登録といいねボタンを押していただけたら幸いです。

ご視聴ありがとうございました。また次回お会いしましょう。

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